スマイルセラピー |
”スマイル(微笑、笑い)”とは、幸福の象徴と言えるのではないでしょうか。笑うことは、周囲の者も幸福にさせるかもしれません。しかし、何らかの原因で、それをできなくなったりすると、それはその人にとって本当に辛いことです。
その原因が歯であるとしましたら、それはその人のQOL(quality of life:生活の質)の向上のためにも、改善する必要があります。
笑顔が素敵な人は、魅力的です。
以前のように思い切り笑えなくなった |
ときどき、次のような訴えで来院される患者さんがいらっしゃいます。
以前のように思い切り笑えなくなった。
人が自分の口元を気にしているような気がする。
このような患者さんの大部分は、
前歯に虫歯がある。
歯の色が気になる。
入れ歯の金具が見える。
歯石、着色が気になる。
などが原因しているようです。これらの症状は、本当に辛いことです。
”明るかった性格が、変わってしまった”
”人前で話せなくなった”
という方もいらっしゃいます。見え方だけで性格まで変わってしまうとは大変なことです。
治療法 |
色合わせ(シェードテイキング)
基本的に次にご紹介するような被せ物や詰め物は色合いを選ぶことができます。歯の白さと言いましても、1本だけ真っ白だと浮いてしまいます。シェードテイキングと言いますが、一般に周りの歯の色に合わせます。ただ、好みの色合いがあれば申し出てくだされば対応します(ちょっと白めがいい。など)。
メタルボンド
見えているところはセラミックを貼り付け(焼き付け)、見えないところは金属で裏 打ちし強化した被せ物です。メタルボンドは基本的に前歯だけではなく、奥歯に も入れることが可能です。
(左は金属の被せ物、右はメタルボンド)
オールセラミッククラウン
メタルボンドとは違い、その名の通りすべてがセラミックでできた被せ物です。メタルボンドよりかは適応が限られます。製作過程で金属をまったく使わないです。
ラミネートベニア
基本的には前歯に適用されます。見えている部分のエナメル質を基本的には麻酔なしで削り落とし、そこにセラミックの板みたいな物を表面に貼り付けるという物です。これは、適応が限られ、理想的な咬み合わせ以外では適応できない場合もあります。詳しくはご相談ください。
ハイブリッドインレー
ハイブリッドとは、セラミックとレジンのあわせたような物で、それぞれの利点を活かそうとした詰め物です。インレーとは、被せ物とは違う小さな詰め物のことです。近年のハイブリッドは強度的にも優れ、クラウン(被せ物)にも使用されます。
接着ブリッジ
接着ブリッジとは、歯と歯の間に隙間があったり、何らかの理由で前歯を抜歯せざるを得なかったときなどに、両隣の歯を通常のブリッジのように大きく削るのではなく、裏側だけを表面だけ削り、そこを土台として隙間を補う方法です。大きく削らなくてもいいというメリットの反面、適応が限られます。
ホワイトニング
近年、ホワイトニングを希望される方が急激に増えてきました。その理由に、歯を削らずに白くすることができるということがあげられます。ホワイトニングの方法は、まず歯の型を採って、マウスピースのようなトレーを作ります。そして、自宅でこの トレーにホワイトニング用のジェルを入れ、そのまま口の中にはめます。これを毎日1〜2時間程度、8日〜12日間続けます。自宅でできるので比較的気軽にされる方が 多いようです。ただし、トレーを入れている間は飲食はできません。また、ホワイトニングの間も数日に1度は診せに来ていただいて、その経過をチェックさせていただきます。詳しくはご相談ください。
歯面研磨
歯の着色には様々な要因が考えられます。お茶、コーヒー、赤ワインなど色素が沈着しやすい飲食物を好まれる方やタバコを吸われる方などがとくに目立ちます。また、歯の表面の質なども着色の度合いを左右する因子と考えて良いでしょう。 いずれにしても、着色をそのまま放置していては、自分自身はもちろんのこと、他人にも不快感を与える可能性があります。 当院では歯を削らずに効果的に着色をとる機械を導入しております。詳しくはご相談下さい。
義歯(入れ歯:デンチャー)の金具(クラスプ)
義歯の歯に引っ掛ける金具をクラスプといいます。このクラスプは、部分入れ歯にとって、非常に大切な役割を果たしてくれています。しかし、このクラスプは、しばしば前歯にかけざるを得ません。そんなときは審美的な問題が出る場合があります。
入れ歯は慣れたけど、見た目が良くないから付けたくない。
というのは、辛いことです。そういうときは入れ歯以外の方法を考えるか、金具ではないクラスプを付ける場合もあります。左の画像は白いクラスプ、”ホワイトクラスプ”です。右の画像はノンクラスプデンチャーです。