ドライマウスセラピー |
お口の中が粘つく、乾燥して飲み込みにくいなどの症状を感じたことはありませんか?
ドライマウスとは口の中が乾燥した状態のことです。ドライマウスは原因となる基礎疾患がある場合もあれば、病気ではない場合もあります。
ドライマウスを疑われる場合は、専門外来の受診をお勧めします。
唾液とは |
まずは、お口の中の保湿を担っている唾液についてお話します。
唾液は、pH約7.0の弱酸性で無色透明の液体です。1日の分泌量は1.0〜1.5リットルと言われています。
唾液の働き |
抗菌作用・殺菌作用
唾液中には、多くの抗菌・殺菌成分が含まれています。
粘膜保護作用
唾液には、食物などと粘膜が擦れて傷がつかないように、潤滑剤の役割があります。
自浄作用
食物残渣や細菌が、口腔内に停滞しないように、洗い流す作用です。
緩衝作用
唾液には、お口の中のpH(酸性・アルカリ性)をほぼ一定に保つ作用(緩衝作用)があります。万一、大きく酸性に傾いたりしますと、虫歯になりやすい環境になってしまいます。
消化作用
デンプンが口腔内で、デキストリンやマルトース(麦芽糖)に分解されます。これには、唾液中の消化酵素、アミラーゼによるものです。
唾液はどこでできるのでしょう? |
唾液を作っているところは、唾液腺と呼ばれ、導管を経由して、口腔内に開口します。その唾液腺は大きく、大唾液腺と小唾液腺に分けられます。大唾液腺は、耳下腺・顎下腺・舌下腺の3種類です。それ以外の小さい唾液腺を小唾液腺と呼びます。
耳下腺で作られた唾液は、ほっぺたの内側(上顎の第2大臼歯相当部位)に耳下腺乳頭と呼ばれる開口部があります。
顎下腺、舌下腺で作られた唾液は、舌の下の舌下小丘と呼ばれる場所に開口します。
ドライマウスの検査 |
唾液腺機能検査(ガムテスト・Saxonテスト)
血液検査(自己抗体検査)
ドライマウスの治療 |
続く