Oct 27, 2009
久々にタバコの話題
ポスト @ 18:00:19 , 修正 @ Oct 27, 2009 9:00:19 | 日記
本日、患者さんのOさんが来月には禁煙外来に通院したいと申し出がありました。喜ばしいことです。僕も禁煙するときは一大決心でした。
是非とも現実のものとして、成功させて欲しいものです。ペットに猫を飼うことになったそうで、猫はとてもタバコを嫌うとのことから今回の決断にいたったそうです。これも一種の受動喫煙でしょうか。
ニュースで、藤井裕久財務相が、タバコ税について「健康を考えると、ニコチンの含有量によって(税率を)重くしたり軽くしたりするような改革はあり得る」と述べ、タバコに含まれるニコチンやタールの量に応じて課税する方式に変更する可能性に言及したとのことを読みました。
これは昨今の
”喫煙から禁煙へ”
という傾向とは違い、
”より軽いタバコへ”
という流れになっています。
このことは、本当に歓迎すべきことかどうかを良く考えていただきたい。おそらくは、藤井裕久財務相ともなれば多くの知識人からの知恵を借りているとは思いますが、この発言はどうも、タバコ税を健康面より考えているとは思われず、むしろ財源と捉えているような気がします。
代償性喫煙と言う言葉があります。
ニコチンを摂取しようとする欲望はタバコの銘柄を変えてもかわらず、より深くより多くのタバコを吸おうとするようになります。
喫煙者自身が減らそうという意思が無い限りは代償性喫煙はありえます。1本のタバコを長く深く吸おうとすると副流煙も増加し、その結果として、周囲の受動喫煙者に逆効果を出しかねないということを充分に把握していただきたい。
その点を踏まえた上で慎重に検討していただきたいと思います。
喫煙は決して自己責任ではありません。日本は神奈川県より遅れている。
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