フェルマーの小定理

1640年にフェルマー(Pierre de Fermat 1601-1665)によって示された定理で、非常に有用なものです。

フェルマーの小定理

p が素数で a が p の倍数でなければ

 ap-1 ≡ 1(mod p)

(証明)

例えば

12 = 5(mod 7)

である。さらに

12×1 ≡ 5(mod 7)

12×2 ≡ 3(mod 7)

12×3 ≡ 1(mod 7)

12×4 ≡ 6(mod 7)

12×5 ≡ 4(mod 7)

12×6 ≡ 2(mod 7)

これらを辺々かけあわせると

12(7-1) × 6! ≡ 6!(mod 7)

となります。同様に

a × 1 ≡ m1(mod p)

a × 2 ≡ m2(mod p)

a × 3 ≡ m3(mod p)

    ↓

a × (p-1) ≡ m(p-1)(mod p)

これらを辺々かけあわせると

a(p-1) ×(p-1)! ≡ (p-1)! (mod p)

ここで p は素数なので p と (p-1)! は互いに素である。

a(p-1) ≡ 1 (mod p)

(証明終)

参照 フェルマー・オイラーの定理

 フェルマーの小定理