Aug 19, 2008

やるせない気持ち…

ポスト @ 23:27:38 , 修正 @ Aug 19, 2008 14:27:38 | 日記

往診での出来事です。
今日もお昼休みに往診に出かけてきました。以前に上下の噛み合わせがあわないと、入れ歯の作り直しを希望されていた方です。
そのときは、現在使っておられる義歯を診せていただいて、
”上顎だけ作り直して、下顎は比較的現在の口腔内に合っているので修理で対応しましょう”
と説明させていただき、上顎のみを再製しました。
古い義歯は、はめても”ポトッ”っと下に落ちてきていたのですが、新しい義歯はぴったりフィットして、上下の噛み合わせもきれいし、”よかったなあ”と内心、安心しておりました。
完成数日後、様子を見に行きました。驚いたことに全く使用されていないとのことでした。体調が芳しくないからはめる気力がないとのことでした。しかし、出来るのであれば、しっかり噛んでお食事していただいていたほうが良い、と伝えて少しずつでも練習してもらうようにお願いしてきました。そして、本日、往診にて再診したわけですが、やはりはめておられませんでした。初診の頃は比較的お元気で、義歯での咀嚼に関して前向きだったばっかりに、残念です。当然ですが、患者さんの数日後の体調までは僕らには分かりません。おそらく患者さんご自身も分からないでしょう。
体調が良くなれば、ご連絡いただけるようにお伝えして、一旦往診はお休みさせてもらったのですが、今回はやるせない気持ちになりました。
しっかり食べて元気になってもらうために、義歯をつくっても、元気がないからその義歯が使えないとは。その方の主治医のV先生と相談させていただきました。その方にとって最も良い方法を今後考えていきたいです。

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