1から自然数 n までの素数の個数を π(n) であらわします。そのとき π(n) を n を用いてあらわします。これはドイツの大数学者ガウス(Johann Carl Friedrich Gauss:1777-1855)によって、彼が15歳の時に予想されたものです。
素数定理
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つまり、1から自然数 n までの素数の個数は n が大きいほど n / log n に近づくということですね。
この定理は、1896年にアダマール(Hadamard, Jacques)とプーサン(Vall`ee Poussin)によってそれぞれ独立に証明されました。
では、実際に n に具体的な数値を代入して素数の個数がどれほどまでに n / log n に近づくか実験してみます。
n
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個数
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π(n)
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10
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4
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4.3
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100
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25
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21.7
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1,000
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168
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144.8
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10,000
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1,229
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1085.7
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100,000
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9,592
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8685.9
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1,000,000
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78,498
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72382.4
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10,000,000
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664,579
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620420.7
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100,000,000
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5,761,455
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5428681.0
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1,000,000,000
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50,847,534
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48254942.4
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10,000,000,000
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455,052,511
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434294481.9
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100,000,000,000
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4118,054,813
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3948131654
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いかがなものでしょうか?