Fnが素数pを約数に持つなら
p ≡ 1 (mod 2n+1) … (*) |
証明)
2x を f (x) とおくと、(*)は次のように書きなおされる。
Fn = f (2n) + 1 が素数 p を約数に持つなら p ≡ 1 (mod 2n+1) … (*)’ |
Fnは素数pを約数に持つので
f (2n) ≡ -1 (mod p) … (1)
辺々2乗して
{ f (2n) }2 ≡ 1 (mod p)
f (2n+1) ≡1 (mod p)
ここで位数に関する定理を使う。
位数に関する定理
|
an ≡ 1 (mod p)
が成り立つ最小の自然数 n を位数 e と呼び n は常に e の倍数となる。 |
位数を e とおくと e は 2n+1 の約数なので
(20、21、22、…、2n+1)
のどれかになる。ここで
e = 2k ( k ≦ n )
とおくと
f ( 2k ) ≡ 1 (mod p) … (2)
両辺に(2)の両辺を掛け合わせる。 … (3)
{ f ( 2k ) }2 ≡ 1 (mod p)
f ( 2k+1 ) ≡ 1 (mod p)
(3)を繰り返すと
f ( 2k+2 ) ≡ 1 (mod p)
f ( 2k+3 ) ≡ 1 (mod p)
↓
f ( 2n ) ≡ 1 (mod p)
これは(1)に反する。
∴ e = 2n+1 (つまり 2n+1 が位数)
ここでフェルマーの小定理より
p が素数で a が p の倍数でなければ
ap-1 ≡ 1(mod p) |
2p-1 ≡ 1(mod p)
p-1 は 2n+1 の倍数、つまり
p ≡ 1 (mod 2n+1) (証明終)